04/12/21
■ 大腸菌群の試験結果について
【質問】
 こんにちわ。私は食品会社で品質管理を担当しております。大腸菌群の検査結果について教えて下さい。

 BGLBで小さな気泡が発生したため, EMBに接種しました。EMBでは金属色のコロニーが検出されたため, E. coliと思ったのですが, そのコロニーをLBと普通寒天に接種したところ, LBでガスが発生しているのですが, 培地が黄色に変色しなかったものがありました。また, 普通寒天で検出されたコロニーのグラム染色を行ったところ, “青色”でした。この結果は, 「大腸菌群陰性」でよいでしょうか??? それとも, この試験は失敗しているのでしょうか??? 宜しくお願い申し上げます。

【回答】
 大腸菌群の試験は一般的に, BGLB (ガス産生), 次にLB(酸とガス産生), 次にEMB, さらにグラム染色・IMVIC試験という順序で行われます。大腸菌群の定義である“グラム陰性無芽胞桿菌で, 乳糖を分解し, 酸とガスを産生する”に今回の結果を当てはめますと, 「大腸菌群は陰性」ということになります。失敗しているか成功しているかは, 質問者が判断すべきことです。検査担当者の知識と技術が検査結果に大きく影響します。私は, 質問者の技量や知識, 経験の程度を知りませんので, 結果の真偽は判断できません。再度, 食品衛生検査指針などで検査方法を確認することを勧めます。

(日水製薬・小高 秀正)
【質問者からのお礼】
 ありがとうございました。昨年の10月にご質問をさせていただいて以来, 色々と勉強を致しました。大腸菌群の判定は今でも難しいと思っております。今後も経験を積んでいきたいと思っております。

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