■ ドリンク剤の保存効力試験 (菌の液体培養) | |
【質問】
ドリンク剤の保存効力試験を実施したいと考えています。強制接種菌の培養を行っていますがうまくいきません。ご意見を聞かせていただければ幸いです。 強制接種する菌は細菌3種 (E. coli, P. aeruginosa, S. aureus) と真菌2種 (C. albicans, A. niger) を予定しています。ともに継代保存菌を寒天培地で前培養の後, 細菌3種は滅菌生理食塩水50 mlにコロニー4〜5個分を加え, 35℃にて培養。C. albicansも同様の操作をし, 25℃にて培養。A. nigerは胞子がつくまで前培養し, シャーレに直接0.05%ポソルベート80を添加した滅菌生理食塩水を加えて, さらにガーゼでこし, 接種菌液としました。E. coliは24時間ほどで濁りが出てきましたが, 細菌の残り2種とC. albicansは48時間以上培養してみましたが, 濁りが見られませんでした。それぞれの培養に適した温度, 培養条件, 濁りが見られるようになるまでにかかる時間など, 教えていただけませんか??? また, 手順が分かり難いとは思いますが, 気になるところがあれば指摘をお願いします。 【回答】
質問者の質問の意図がよく理解できませんでした。そのため, 質問者に再確認してほしい部分のみを記載しました。 (日水製薬・小高 秀正)
どうも質問者に誤解があるように感じます。「保存効力試験」は, まず被検菌株を最も条件のよい状態 (栄養の悪い滅菌生理食塩水ではなく) で 10^7〜10^8 colony forming units (CFU)/ml以上に培養, 増殖させ, その1/100量を製剤に接種して (菌濃度は100倍に希釈される) 保存し, 製剤中の生菌数を経時的に定量していく試験だと思うのですが・・・ (琉球大学・山根 誠久)
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