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【質問】
いつも勉強させてもらっています。
最近, “火炎法”の代わりに“市販のドライヤ”を (グラム染色の固定に)
使う施設があるそうで, 簡単そうなので検討中なのですが, 特に問題ありませんでしょうか???
菌は染色すれば死ぬから問題はないと聞いたのですが。
【回答】
一般的なヘヤードライヤーの温風は60_70℃で, 機種によっては80℃まで上昇します。故に,
70〜80℃にて塗抹した菌もダメージを受けますし, スライドグラスへの固定もできるものと推察され,
染色操作を含め, 細菌細胞の活性化は起きないと思います。ただ, この温風を利用した固定操作が,
火炎固定の代用になるかどうかの実験をしていませんので断定はできません。どのような操作法と時間で固定できると判断しているかわかりませんが,
塗抹後の乾燥を含めた固定でしょうか・・・問題は, 送風による微生物飛散の可能性がないか,
若干心配ですし, 加温・過熱による細胞変性も考えられます。わざわざドライヤーを用いなくても,
アルコール固定ではだめでしょうか??? ご質問への十分な回答になっていませんので,
是非, 火炎固定やアルコール固定と比較した実験を企画し, 操作法と精度の成績を発表,
公表していただければ幸いです。
(大手前病院・山中 喜代治)
【質問者からのお礼】
ありがとうございました。巨大掲示板ではドライヤでしてるという話があったので一般的なのかと思い,
質問させていただきました。診療所レベルで数日に一回ほどしかしないという状況だと,
アルコールより手軽というのはあるのですが, 少し試してみたいと思います。
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