04/12/13
04/12/14
■K-B法での精度管理限界
【質問】
 標準菌株のATCC25923, ATCC25922, ATCC27853の3菌種を用いて, K-B法で薬剤感受性検査を行います。この結果の精度管理限界はどのように確かめればいいのですか。また, 精度管理限界から外れている場合, どのような理由を考えればいいのですか。お答え頂ければ幸いです。

【回答】
 どうも, 質問の意味が理解できません・・・逆に質問しますが・・・何故, 貴方は, 極めて数多くあるATCC (American Type Culture Collection) の菌株のなかから, “敢て”, Staphylococcus aureus ATCC 25923, Escherichia coli ATCC 25922, Pseudomonas aeruginosa ATCC 27853の3株を“選んで”精度管理限界を確かめようと考えたのですか??? これらの3株を選んだ理由を聞かせてください。想像するに, 誰かから聞いた, なにかに書いてあったから (伝聞情報) だと思います。とすると, 考え方がまったく逆です。

 これらの3株は, National Committee for Clinical Laboratory Standards (NCCLS) が選んだ菌株なのです。NCCLSの勧告文書 (M2-A8) のなかには, どのようにこれらの菌株を用いるのか, どのように精度管理を行うのか, 精度管理限界から外れた場合にはどのように対処するかが明確に記載されています。もし貴方がNCCLSとは別の方法で精度管理を行うのなら, 敢て, これらの菌株を用いる必要はありません。安直に質問する前に, まず一度, NCCLS M2-A8を入手して, 自ら読んでみることを強く勧めます

(琉球大学・山根 誠久)
【質問者からのお礼】
 質問の中ででた3菌種は, ご推察の通り学校で出た課題です。まず, NCCLS M2-A8 (和文) を入手して, 自ら読んでみることにします。大変お忙しい中, 質問にお答え頂き有り難うございました。

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