■ “かび”の食品検査 | |
【質問】
食品検査の仕事をしておりますが, “かびの検査”を務めことになり, 現在色々なカビに関する本を読んで勉強中なのですが, 初歩の段階でつまづいています。ご指導の程, よろしくお願い致します。 (1) CP添加ポテトデキストロース寒天培地には, 何mlの試料液を塗抹 したらよいのか。0.1 mlだと培地への試料液の吸い込みはよいのですが, 培地の枚数がかさんでしまいますし, 試料液の量を増やすと, 培地になかなか吸い込まれず, シャーレを上向きのまま25℃で48時間ぐらい培養し, その後で倒置する形になってしまいます。 (2) 上記の培地以外に, 同時平行して他の培地でも検査を行ったほうがよいのでしょうか??? お菓子や乾物にはM40Yも使ってみました。 【回答】
食品検査のデ_タを第三者へ提出するときは, 公的な方法が必要と考えられますが, 自社製品に対する自主検査では, 簡便な方法でスクリーニングすることも必要です。回答者のグループで開発した, 簡易にカビ・酵母数を測定できるコンパクトドライYM (1 ml接種) とFDA-BAM(DRBC)のやり方を, AOACによる評価プログラムに従い比較検討し, 果物類に対するカビ・酵母の菌数測定で良好な結果を得ていることから, スクリ_ニング法の一つとしてコンパクトドライYMを推奨できます。 (日水製薬・小高 秀正) |