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【質問】
結核菌の薬剤感受性試験で直接法と間接法とがありますが, それぞれの利点と欠点について教えて下さい。
【回答】
(喀痰など) 臨床検体に含まれる結核菌を培養しないで, そのまま薬剤感受性試験に用いる“直接法”の利点は,
結核菌を培養する時間をスキップ (省略) するという“早さ”でしょう。欠点は,
正確に菌濃度を管理することが困難なこと, 検査の精度管理ができないことです。逆に,
一度培養した結核菌で試験する“間接法”の利点は, 菌濃度を正確に管理することができる反面,
結核菌を一度培養する時間が必要となります。この, 一度結核菌を培養するという操作は時間を必要とする以外にも,
特定の結核菌集団を選別している (耐性の結核菌は一般に発育が遅く, 野生株である感性株は発育が早い)
という問題もあります。
精度管理できない試験方法は臨床検査として成立しないという考えから,
間接法が勧められますが, 間接法にも限界と問題があるということも正しく認識してください。
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