■ 嫌気性菌の薬剤感受性試験 | |
【質問】
いつも拝見しております。○×病院 (230床, 地域支援病院) で細菌検査をしている検査技師です。前の質問者と同様のことですが, 当院でも嫌気性菌について日本ベクトン・ディッキンソンのMICパネルを用いて実施していました。発売中止で困惑しております。MICをだすにはE-テストは便利ですが, 何しろ1薬剤が100枚入りとで数種類そろえるだけでかなり購入金額がかかります。日本ベクトン・ディッキンソンのMICパネルに代わり, なるべく安くMICを出す方法があればご教授お願いいたします。よろしくご教授下さい。 追伸 当院には嫌気チャンバーはございません。 【回答】
また, セプターの嫌気性菌用試薬に替わります方法につきましては, 次のように考えています。 CLSI (旧名NCCLS) 文書には, 寒天希釈法または液体希釈法によるMIC解釈基準のみが定められ, 記載されています。従って, ご承知の通り, 承認された解釈基準のないディスク法で代替することはできません。感受性試験はCLSI文書 (最新はM11-A6) に記載の方法が基本となりますが, 日常のルーチン業務の中でこれに対応することはやはり難しいと思われますので, 現実的な対処方法としてEテスト (アスカ純薬) の使用を勧めています。コストなど, お悩みの部分もあろうと考えますが, 固形培地を使用してのディスク法に類似した方法ですので, どの施設でも対応可能と考え, E テストをご案内, お勧めしている次第です。なお, セプターパネルでも使用, 対応頂いたように, 嫌気性菌の薬剤感受性試験を行う場合は, 弊社ガスパックシステムなども含め, 嫌気培養環境を整えて頂くことに変わりはありません。 (日本ベクトン・ディッキンソン・吉原 博明)
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