05/12/28
■ レジオネラ菌の検出方法について
【質問】
 お世話になります。最近, 市民プールに通って健康増進に努めております58歳の男性です。プールの担当の方とお話する機会があり, レジオネラ菌の話をお聞きし, その検査方法にて培養法とLAMP法があると聞きました。どのような方法でしょうか。

【回答】
・培養法
 培養法はレジオネラ菌を培養することにより, 増やして見つける方法です。しかし, レジオネラは増やすことが難しい菌であるため, 培養法で発見できるようになるまでには約5〜10日かかります。

・LAMP法
 LAMP法は遺伝子を増幅する技術の名称で, レジオネラが持っているDNA (核酸) という遺伝子を増やすことにより, その存在を確認する方法です。LAMP法ではレジオネラ菌を2〜3時間で見つけることができます。

 以上, 菌を増やすのが“培養法”であり, 菌になかにある遺伝子を増やすのがLAMP法ということになります。またレジオネラ菌を見つけるまでに必要な時間が, 前者は約5〜10日, 後者では2〜3時間という違いもあります。

(栄研化学・竹下 康之)


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