■ ミスラー法とは??? | |||
【質問】
先日, 培地の検討をしたところ「ミスラー法」という言葉を始めて聞きました。どういう方法なのか, どんな時に用いるのか教えて下さい。よろしくお願いします。 【回答】
(試験の準備)
・希釈液: 1000 ml中に, 寒天 1 gram, チオグリコール酸 0.3 ml, リン酸一水素ナトリウム 6 gram, リン酸二水素カリウム 4.5 gram, pH 6.6からなる溶液 (原法)。予め秤量し, 加熱して寒天を溶解した後, 一定量ずつ試験管に分注し, 栓をして高圧蒸気滅菌 (オートクレーブ) しておきます。私の施設では0.1% ペプトン, 0.1%寒天含有生理食塩水を使用しています (菌の増殖を防ぐため, 操作は素早くする必要があります)。 ・培地: 比較実験する培地は常法に従って作製し, 孵卵器の中で蓋を取って逆さにして30分_1時間乾燥させておきます。 (試験の方法)
・培地の裏にマジック・インクなどで等分し, 培地を上向きにします (図では7等分しています)。 ・希釈液の菌濃度の濃い方から1滴ずつ, 培地の等分した1区画に滴下していきます。10^-1は10倍希釈液, 10^-7は10の7乗希釈液を示します。 ・そのまま30分間程度放置し, 滴下した菌液が培地に吸収されたら蓋をして培養します。 ・検出微生物に適した温度, 時間で培養した後, 各希釈菌液を滴下した分画の菌数を計数し,
同一希釈における発育コロニー数を比較して培地間の発育性を比較します。
〔参考文献 204頁, 図47を引用〕
〔参考文献〕
新 細菌培地学講座・上 坂崎利一著, 近代出版, 1978 (日水製薬・三品 正俊)
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