■ “modified letheen”ブイヨンとは??? | |
【質問】
はじめまして。いつも勉強させていただき, ありがとうございます。 さて質問ですが, このたび化粧品の細菌検査をするにことになり「微生物汚染防止と防腐設計技術: 技術情報協会」の書籍を参考にしたところ“modified letheenブイヨン (Difco)”ぉょびmodified letheenブイヨン(Difco)の使用が書かれていました。他の書籍でもあまり見かけません。この培地の組成や概要・特徴などについて教えていただけないでしょうか。また, そもそも「letheen」とはなでしょうか???よろしくお願いいたします。 【回答】
組成的には・・・letheen agarは肉エキス, ペプトン, ブドウ糖, 寒天, Tween 80, lecithinから・・・letheen brothは肉エキス, ペプトン, 塩化ナトリウム, Tween 80, lecithinから成っています。組成上の特徴としては, レシチン (lecithin) とツイーン80 (Tween 80, 別名: ポリソルベイト80) を含んでおり, 消毒剤として使用される第四級アンモニウム塩 (塩化ベンザルコニウムなど) を中和して正しい細菌数を得ることができる性能を付加しています。「letheen」とは,「lecithin」と「Tween 80」を合成した造語のようです。同じような目的で, SCD (soybean-casein-digest) 寒天培地にレシチン, ポリソルベイト80 (LP) を加えたSCDLP寒天培地 (スタンプ用生培地) も市販されています。 参考資料: DIFCOマニュアル (日水製薬・三品 正俊) |