■ 生肉のサルモネラ菌について | |
【質問】
質問です。 先日, “生の鶏肉の細菌検査”を行ったところ, サルモネラ菌「陽性」があったと報告されました。検査結果のまとめたものを提出しなければならないのですが, 調理後の食品や, 生食用肉のものばかりで, 加熱用肉の生状態での (食中毒の) 基準値が明確に書かれているところがなく, 「安全であるという証明」が出来ません。加熱する食材で, 原材料の段階での安全な細菌数の基準値を教えてください。お願いします。 【回答】
(日水製薬・小高 秀正)
【読者からの意見】
「生肉のサルモネラ菌について」ですが, 加熱用の生の鶏肉に, 非加熱食肉製品の基準を適用するのは問題があると思います。食肉製品の範囲は, ハム, ソーセージ, ベーコンなどからこれに類似する品目であり, 現実に加熱用の生肉に非加熱食肉製品の基準は適用されておりません。質問者のお立場が不明ですが, 栄養士さんとご相談されるとのこと。そのことから, 調理に関わるお立場であると推察するならば, 生肉といえど菌数があまりにも高いのは問題であるとは思われますが, サルモネラの25 gあたり陰性であるべきとの基準を参考にするよりは, 加熱用の生の食肉のサルモネラの食中毒予防の観点では, 明白に「十分な加熱と, 加熱後品の原材料からの二次汚染防止」が重要であることがまず認識されるほうが有益であると思われます。 【読者からの意見に対して】
質問者への回答として次のように回答致します。厚生労働省の監視安全課へ電話して確認したところ, 市販の調理に使う生食肉に関して規格基準はないとのことでした。食肉の保存基準は食品の規格基準に記載されていますが, 質問者の質問である「原材料の段階での安全な細菌数の基準値」は記載されていません。監視安全課からのアドバイスとして, 最寄りの保健所へ出向き相談することを勧められました。取扱方法や調理方法などを相談し, その議事録と検査結果のまとめたものを一緒に提出したらいかがでしょうか。 (日水製薬・小高 秀正)
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