■ 日局の保存効力試験について | |
【質問】
初めまして。日頃, 私は化粧品の防腐力を確認・検討しています。この「質問箱」を拝見し, 以前から疑問に思っていたことを思い切って質問させていただくことにしました。よろしくお願いします。 (1) 日局の「保存効力試験法」の製剤区分別判定基準ですが, 何故あのようになっているのでしょう。汚染されたときのリスク面から見た規格の設定だろうと思っていますが, いかがでしょうか??? また, 指でとる, お風呂場に置くなどされる化粧品の保存効力を考える場合には, 日局の製剤区分別判定基準でいいのでしょうか??? (2) 何故, 日局の「保存効力試験法」は“参考情報”なのでしょう??? 正規の試験法に組み込まれない理由があれば教えて下さい。 化粧品製造メーカー勤務の■■といいます。よろしくお願いします。 【回答】
(2)「日局収載医薬品の品質・安全性等の確保は、科学の進歩、経験の蓄積を反映してその時代における最も先端的な方法、考え方でなされることが望ましい。“参考情報”では、現時点における科学的考察の到達点を示すことを試みた。これにより、日局収載医薬品のみならず、生物薬品の品質・安全性確保が時代を反映したより科学的根拠に基づくものとなり、また、各条収載に関する効率的な審議の推進につながることが期待される。」と日局方に記載されています。この文章から読み取りますと, “参考情報”は最終的な試験法とすべきものではなく, 現時点で最良の方法であると理解できます。さらに, 将来もっと優れた方法が出てくれば, その方法を用いることも考慮していると考えられます。 今回, 明確な回答が出来ていないため, 質問者には不満が残ると推察します。さらなる質問は, 厚生労働省へ直接問い合わせることをお勧めします。 (日水製薬・小高 秀正) 【質問者からのお礼】
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