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【質問】
PCR法で, 結核菌の遺伝子検査を行なっています。質問です・・・喀痰などの検査材料の採取後の保存方法なのですが,
遺伝子専用検体と考えた上で, “冷蔵でどのくらい保存可能”なのでしょうか???
また, 保存方法についての良い文献などありますでしょうか??? 基本的な質問ですが,
よろしくお願いいたします。
【回答】
基本的に検体は採取後冷蔵で保存し, 出来る限り早くNALC-NaOH処理を行います。ご存知のように喀痰などの検体中には多くの雑菌が存在し,
これらが繁殖することにより検体を劣化させる可能性があります。当日中にNALC-NaOH処理が出来ない場合には,
?80℃以下で凍結保存することをお勧めします。ただし, 検体を培養検査と共用している場合には,
抗酸菌が死滅しないように冷蔵保存となります。この場合は滅菌容器にて2〜8℃,
24時間保存可能です。NALC-NaOH処理後, 直ちに核酸抽出を行わない場合は?80℃以下で8ヶ月まで保存できます。なお,
保存方法に関する文献を探しましたが, 適切なものは見つかりませんでした。ただし,
参考文献としてはA. Rolfs et al 著, 加藤郁之進 監訳 「ラボマニュアルPCR−研究と臨床診断への応用?」(丸善,
東京) 第6章 PCRに使用できる生物試料 (p 83〜) をお勧めします。
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