■ 卵黄加マンニット食塩培地の調製 | |
【質問】
こんにちは。私は食品会社で工場検査室の指導などを行っている者です。 卵黄加マンニット食塩培地やNGKG培地のような, 卵黄添加の培地を調整する場合,
卵黄添加の適切な方法というのはどのようなものでしょうか??? 弊社の検査室の状況を調べたところ,
それぞれが独自の方法で行っています。例えば, 卵黄加マンニット食塩培地の場合,
弊社では次のような方法が行われています。
また、添加する卵黄液の調整に関しては卵黄の濃度が
卵黄を希釈する液に関しては
など, いろいろです。適切な (正しい) 方法がありましたら, ぜひ教えてください。よろしくお願い致します。 【回答】
2通りの卵黄液について記載しましたが, 一般的に言われている卵黄加マンニット食塩培地は3%卵黄加マンニット食塩培地です。回答者の経験ですと, 2〜5%の卵黄で十分に卵黄反応は確認できました。回答が長くなりましたが, 培地を溶かす水の量は, 添加する卵黄液量を差し引いてください。卵黄濃度は最終濃度を考慮してください。20%卵黄液は50%卵黄液よりもピペット操作が楽です。卵黄を希釈する液は, 塩濃度が高くなればなるほど, 卵黄液がさらさらして取り扱いやすいです。卵黄液の添加量が少なければ (50%卵黄の方が少なくてすむ), マンニット食塩培地の食塩濃度に大きく影響しないため, 滅菌生理食塩水でも, 滅菌10%食塩水でも, どちらでも良いと思います。以上のことを参考にして, 質問者の検査室での培地作製方法を確立してください。 (日水製薬・小高 秀正)
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