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【質問】
初めて質問させて頂く, ●●と申します。現在, ■■大学3年です。
細菌をマイナス80°に保存する際に, 1.5 mlサンプルチューブに“ガラスビーズを6〜7個”入れ,
HI液体培地を入れ, コロニーをけん濁させて, さらにグルセリンを加えて保存しました。そこで,
何故“ガラスビーズに菌が吸着する”のか分からないので原理を教えてください。宜しくお願い致します。
【回答】
早速にお答えしたいと思いますが, 私にも理解できないところがあります。「HI液体培地を入れ,
コロニーをけん濁させて, さらにグルセリンを加える」ところは理解できるのですが,“ガラスビーズを6〜7個”が解りません。ちなみに,
同じビーズでも「マイクロバンク (PRO-LAB DIAGNOSTICS MIcrobank :輸入発売元,
アスカ純薬)」という製品が市販されていますが, このビーズはガラスビーズではなくて「表面を特殊加工したセラミックビーズ」です。この表面を特殊加工した“セラミックビーズ”は菌株をしっかりと取り込み,
特殊開発された「液体培地」を被膜にして長期間の保存を可能にしています。しかし素材がガラスビーズで,「菌株を取り込むべく加工が施された」製品があるか否か知りませんので回答できません。失礼ながら,
ガラスビーズではなくて, マイクロバンクの“セラミックビーズのリサイクル”ということはまさかありませんよね。いずれにしても,
通常のガラスビーズに菌体が吸着する (あるいは吸着しやすい) ということはないと思います。
なお, 菌株保存に際しては静止期 (stationary-phase) の菌体を高濃度で調整するのがコツですが,
急速にマイナス80°にすることも死滅を最小限にするために重要なことです。貴君の求める回答になっていないかも知れませんし,
失礼な表現があるかも知れませんが, ご容赦下さい。
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