■ 細菌の継代と凍結保存 | |
【質問】
6月頃質問をメールさせていただいたのですが, お返事がいただけていないので再度お送りいたします。 私は現在, 化粧品メーカーで化粧品の効果効能や安全性, 抗菌性などを評価する部署で働いておりますが, 細菌の継代・凍結保存についてお聞きしたく, メール致しました。 当社では, 試験に用いる細菌を?80℃で凍結保存しております。継代する場合は液体培地 (SCD培地) で1〜2日間培養し, 終濃度が10%になるようにろ過滅菌したDMSO (※) を加えて1 mlずつ分注してから?80℃で凍結保存しております。現在, この時の培養時間は適当に設定しているのですが, どの程度まで培養するのが継代および凍結保存に適しているのでしょうか。すなわち, どのくらいの細菌濃度になるまで培養すればよいでしょうか。また, 対数増殖期, 定常期, いずれの状態の菌を凍結保存する方が適しているのでしょうか。ちなみに, 用いている細菌は黄色ブドウ球菌, 大腸菌, 緑膿菌などです。よろしくお願い致します。 ※なお, 以前勤めていた会社では, 細菌の凍結保存にはグリセリンを使っておりましたが, 現在の会社ではDMSOを用いています。細菌の凍結保存時にはDMSOとグリセリン, どちらを混ぜる方がいいのでしょうか。よろしくお願いします。 【回答】
(琉球大学・仲宗根 勇)
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