■ サルモネラ菌の食品 (液卵) 検査について | |
【質問】
液卵工場で品質検査に携わっているものです。内容は, 細菌検査で特にサルモネラ菌の検査で悩んでおります。検査法は「公定法」で行っていますが, 私どもの製品の納品先より「サルモネラ陽性」のクレームがたびたび寄せられております。再検査を行っても「陰性」の結果が出ることが多く, 検査を行ううえで判断に迷うことが出てきました。分離培地はMLCB培地を用いています。なお性状検査は「公定法」を行っております。 (1) 同じ製品サンプルからサルモネラ「陽性」または「陰性」と結果が割れる確率はどのくらいあるのでしょうか??? (2) また, “硫化水素検出”に用いるのは, MLCB培地とDHL培地ではどちらが素人でも判断が容易なのでしょうか??? 以上、2点を教えてください。 【回答】
(2) 選択性はMLCB培地よりDHL培地の方が強いです。しかし, 通常サルモネラの検査には2種類以上の選択培地を併用するのが一般的です。コロニ_の観察と判定方法を, サルモネラ検査に関して熟練した人から教えてもらうことを勧めます。素人だからといって, サルモネラ陽性検体を陰性と誤判断して出荷してしまったというのはなんの言い訳にもなりません。 (日水製薬・小高 秀正) |