■ バイオクリーンベンチと安全キャビネット | |
【質問】
再生医療の品質検査業務を行っている者です。 “バイオクリーンベンチ”と“安全キャビネット”の違いはどこにあるのでしょうか??? クリーンベンチと違い, バイオクリーンベンチは外気が入らないようにエアーカーテンがあり, HEPAフィルターを通してフレッシュな空気を循環させているので, 安全キャビネットと変わらないように思えるのですが・・・。宜しくお願いします。 【回答】
圧力 (気圧) で考えてみましょう。バイオクリーンベンチは, そのクリーンな空気は外へ流れたり, 一部循環して, もう一度フィルターの方へ行くように設計されているものもあります。一方, 安全キャビネットは, 中の気圧は外より低くなっています。さもないと, 中で扱う有害物質 (危険度の高い病原微生物) が外に流出してしまうからです。中の作業スペースには必ず排気口が設置されており, 有害物質を吸引します。圧力の関係で, 外の空気も作業スペースを通って吸引されます。その有害物質は, 通常は建物の有害排気管に接続され, 建物施設としてある有害物質処理を施されて無害化され, 大気中に放出されます。いずれにせよ, 圧力と空気の流れがポイントだと思います。 (信州大学・川上 由行)
【質問者からのお礼】
回答ありがとうございました。安全キャビネットは外に出さないようにするもの, バイオクリーンベンチは内に入れないようにするものだったんですね。新しく施設を立ち上げる時の参考にさせて頂きます。分かり易い解説ありがとうございました。 |