08/11/21, 09/01/20
■ 48時間培養でのX-GAL寒天培地
【質問】
 食品会社の品質管理室で細菌検査を担当しているものです。

 X-GAL寒天培地は, デソキシコレート寒天培地に比べ, 判定がしやすいので時々使用しております。判定は24時間経過で行っていますが, 24時間では青色コロニーが認められないのに, 時間経過とともに青色を呈することがあります (今回, たまたま48時間培養しました)。この場合, 大腸菌群は「陰性」でよろしいのでしょうか??? また, 時間経過で青色になっていくのは, どのような理由が考えられるのでしょうか??? 回答をよろしくお願いいたします。

【回答】
 24時間で青色コロニーが認められない場合は, X-GAL寒天培地において大腸菌群は「陰性」と判断してください。“時間経過で青色になっていく”という質問ですが, コロニーの大きさはどうだったでしょうか。原因としては, 細菌 (Aeromonas属菌など) が保有しているβ-ガラクトシダーゼ活性が弱い場合や乳酸菌などのβ-ガラクトシダーゼ保有細菌が選択物質で抑制されない時などが考えられます。

(日水製薬・小高 秀正)


【質問者からのお礼】
 48時間培養でのX-GAL寒天培地について質問をした者です。回答をありがとうございました。今後に役立てたいと思います。


戻る