■ 梅毒検査 (TPHA・RPR) の24時間対応について | |
【質問】
●●病院検査科の■■と申します。いつもこのコーナーを参考にさせて頂いております。 当院では, 術前の感染症検査として梅毒検査 (TPHA・RPR) 2法を免疫自動分析装置にて24時間体制 (呼出による自宅待機) で実施しております。来年度, 新機器更新の為, 機種選定を行っておりますが, 近年, 梅毒検査は生化学自動分析装置 (汎用機) などで実施している場合が増加しており, 検査科でも免疫自動分析装置での測定項目から外したいと考えております。しかし, 生化学自動分析装置は担当技師でないと操作の扱いが困難な為, 担当外技師を含めた24時間体制の検査体制を取るためには用手法 (簡易検査キット等) になってしまいます。余分な試薬費用がかかり, 用手法自体も判定時に困難を来たします。針刺し後の感染率ではHCV 3%, HIV 0.3%に対し、梅毒≒0%とされており, 院内感染対策マニュアル本・文献等で針刺し後の梅毒検査のフォローは希望者のみまたは行わないなど, 特に緊急性を必要とされていません。梅毒の感染対策も標準予防策のみとされており, 24時間対応は必要でなく, 後追い検査 (日勤帯) で対応できると考えております。 当院の術前検査は, 整形外科・外科・脳神経外科になりますが, 先生方にご理解を頂かなければならず, 説得材料として文献等を集めておりますが情報が少なく, 苦慮しております。そこで今回, ご相談させて頂きました。ご助言の程, 宜しくお願いいたします。 【回答】
(虎の門病院・米山 彰子) |