■ 微量液体希釈法でのCa++とMg++ | |
【質問】
はじめまして。初めて質問を寄せさせていただきます●●株式会社研究員 ■■と申します。現在, 抗菌性を持つ物質について試験しております。とても基本的なことかと思うのですが, 判断が付きませんので, 専門の方のご意見をうかがいたく思いました。よろしくお願いします。 質問は, MIC測定で使用する培地について質問です。現在, 抗菌性を持つ物質のMICを微量液体希釈法で測定しています。Cation-adjusted Mueller Hinton Broth(CAMHB)をMueller Hinton Broth で測定しても構わないでしょうか??? 当初は(Difco)Mueller Hinton Brothで培養, 試験を行っていましたが, 開発していくにあたりNCCLS法を参考に行うことにしました。NCCLSや日本化学療法学会で標準化されている方法では, カルシウムイオン, マグネシウムイオンが添加されているCAMHBが使用されていると確認しました。しかし, 添加した二価イオンの影響で抗菌性が低下しました。文献では, 同様の物質はMHB, CAMHBでも試験されていおり, 論文レベルではMHBでも良いことはわかっています。CAMHBをMHBに代えてもNCCLS法準拠となるのでしょうか??? 二価イオンの添加は, 緑膿菌に対するアミノグリコシドおよびブドウ球菌に対するテトラサイクリンへの影響を考えてのことだと考えています。上記条件以外で, 二価イオンの添加が必要ないものなら, 今回はMHBでMICを測定しようと考えています。お忙しいとは存じますが, よろしくお願いします。 【回答】
(琉球大学・山根 誠久)
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