■ 微細藻類サプリメントの大腸菌群検査 | |
【質問】
お世話になっております。私は微細藻類からサプリメントを製造している会社に働いている●●です。こちらのページは大変参考になっています。 私が初めて, 乾燥して粉末状になってる微細藻類の粉末を用いて粉末中の大腸菌群の検査を行っています。推定試験で最初, LB培地でダーラム管に変色とガス発生をチェックすることにしました。ただし, 実際の試験を行うたびに以下のような色々な問題が発生しています。回答をいただければ助かります。 (1) 私が使用している粉末は, 水にちゃんと溶けないのです。1 gの粉末を10 mlの生理食塩水に入れてピペットで混ぜて培地に入れます。Homogenizedではないので, 入れる時に粉末もそのまま入ってしまいますが, 大丈夫でしょうか。 (2) 粉末自体が淡黄色〜淡黄緑色なので, 入れるたびに培地が薄い黄色になってます。48時間後に確認したらダーラム管中にガスはないのですが, 試験管の培地が黄色のままです。ただし, ダーラム管中にある培地は緑色です。この場合, 「陰性」として判断出来ますでしょうか。 とても基本的な質問で大変失礼します。お時間がある時に回答をいただければ幸いです。 【回答】
(2) 大腸菌群は乳糖を分解してガスを産生しますから, 質問者の文章から推測すると大腸菌群は「陰性」と判断できます。ただ, 回答者が懸念するところは,「1 gの粉末を10 mlの生理食塩水に入れてピペットで混ぜて培地に入れます」というところです。これは, 2倍濃度の培地10 mlに10 mlの試料を全部入れるということでしょうか。食品衛生法の食品の規格基準(C食品一般の保存基準)の大腸菌群試験法の推定試験には「原液の10 mlおよび1 ml・・・・」となっています。この場合, 原液10 mlを入れる培地は, 2倍濃度の培地10 mlを使うという意味です。 (日水製薬・小高 秀正) 【質問者からのお礼】
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