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■ 調理実習での微生物検査の結果 |
【質問】
北海道にある某高校で勤務しているものです。いつも拝見させて頂いております。私の学校では, 食品中の微生物検査を実際に行い, 食の安全性に対して勉学させている学校です。今回, 自分達が調理実習で作成した「ほうれん草のムース」の生菌数測定をし, 実際に売られている商品の規格 (微生物規格基準) を参考にして, その数値以下になるように指導していました。ですが, 実際の数値より生菌数を抑えることができませんでした。 (1) 生菌数を測定する時には, 滅菌生理食塩水に試料を入れて普通寒天培地で37℃48時間で培養した結果: 培養結果 400,000 CFU/gram (規格基準 100,000 CFU/gram 以下) (2) 大腸菌群の定性試験を行い, BGLB培地に10倍希釈液1 mLを加え, 37℃48時間で培養した結果: 培養結果 「陽性」/gram (規格基準 「陰性」/gram) (3) 黄色ブドウ球菌の定性試験を行い, ブドウ球菌培地に10倍希釈液 0.1 mLを加え, 37℃48時間で培養した結果: 培養結果 “黄色ブドウ球菌以外の微生物が存在するので, 違う方法での培養が必要” (規格基準 「陰性」/0.1 gram となりました。何か見直す点, また衛生的に行う方法でのアドバイス等がありましたらお願いします。 【回答】
(1) 生菌数を測定する時には, 滅菌生理食塩水を検体に対して10倍希釈になるように加え, 試料の調製 (食品衛生検査指針を参照) を行います。それをさらに10倍段階希釈し, 各希釈液の1 mlずつを2枚の滅菌空シャーレへ接種し, 滅菌した標準寒天培地を45℃前後に保温して, その培地で“混釈培養”します。37℃で48時間培養し, 30_300個のコロニーが出現したシャーレを選び, 菌数を計測して平均して1 gram当たりの生菌数を求めます。 (2) 弁当及びそうざいの衛生規範では, “大腸菌は「陰性」”としていますが, “大腸菌群”については特に規定していません。大腸菌の検査方法は冷凍食品の規格基準に従ってください。 (3) ブドウ球菌培地には, 黄色ブドウ球菌以外の細菌も多数発育します。培養結果の判定としては, 卵黄反応の有無を基本として観察してください。 (日水製薬・小高 秀正)
【回答】
(日水製薬・小高 秀正)
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