07/05/10
■ コロニーの大小と生菌数
【質問】
 現在短大で栄養を勉強しています。ひと時前に“一般生菌検査”をしたのですが, 今更気になることがでてきてしまい, 問い合わせ先がなく困っています。

 検査値は, コロニーの数を表しますが, コロニーは大小大きさが様々です。どれも1コとして数えた時, もし極小のコロニーばかりの結果と大きいコロニーばかりの結果で, 同数のコロニーがみられた場合, 同じ菌数といえるのでしょうか。また, 代表的な汚染指標菌と食中毒菌について「何個以上あれば危険」というような値は決められているのでしょうか。一覧が見れればいいなと思いますが, 探し方を教えていただけたら助かります。

【回答】
 ひとつのコロニーは, 基本的に検査材料に含まれていた“ひとつの生きた細菌細胞”から作られます。ひとつの細菌細胞が分裂, 増殖してひとつのコロニーを作るのです。検査をして知りたい情報は, 検査材料に含まれている細菌の数です。ですから, コロニーの大小はまったく関係ありません。コロニーの大小は, 細菌の種類, 用いた培地の種類, 培養条件, 細菌細胞の濃度などで変化します。“もし極小のコロニーばかりの結果と大きいコロニーばかりの結果で, 同数のコロニーがみられた場合, 同じ菌数といえるのでしょうか”という質問ですが, 菌数は同じです。しかし, 恐らく菌の種類は違うと思います。

 代表的な汚染指標菌と食中毒菌については, この「質問箱」のQ and Aに数多く掲載されています。参照してください。

(琉球大学・山根 誠久)


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