09/07/29
■ ディスク法でのMRCNS 判定
【質問】
 この度始めて質問させていただきます●●と申します。微生物検査に携わっている臨床検査技師です。

 私の施設では基本的にディスク法を取り入れていて, 使用ディスクはKBなのですが, 判定基準ではコアグラーゼ陰性ブドウ球菌のオキサシリン判定をMICでと書いているのですが, それ以外の方法で MRCNS (methicillin-resistant coagulase-negative staphylococci) をディスク法で判定する方法はないでしょうか。

【回答】
 Clinical and Laboratory Standards Institute (CLSI) の刊行するM100-S19 (2009年版) には, Staphylococcus lugdunensisを除くコアグラーゼ陰性ブドウ球菌 (MRCNS) のメチシリン (オキサシリン) 耐性を判定するディスク法として, cefoxitin 30μg含有ディスクでの試験を勧告しています。KB法を採用しているとのことですので, ディスクさえ入手できれば直ぐに検査可能です。菌発育阻止円の直径が25 mm以上であれば感性 (S), 24 mm以下であれば耐性 (R) です。

(琉球大学・山根 誠久)

【質問者からのお礼】
 ありがとうございます。その後, 早速セフォキシチンの方法に切り替えて検査をしています。


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