07/06/05
07/06/06
■ DTA耐熱性菌のコロニー計測について
【質問】
 初めて質問を致します。私は, 豆乳内の耐熱性菌を調べるために, DTA培地による検査を行っており, 55℃・48時間の培養を行い, コロニーの確認をしています。この確認の際に, 黄変するコロニーの他に, 黄変しない白色のコロニーもあるのですが, 耐熱性菌としてはどのようなカウントすればよいのですか??? 判断方法などをお教えいただければと思います。宜しくお願い致します。

【回答】
 DTA培地 (Dextrose Tryptone Agar) はブドウ糖とブロモクレゾールパープルにより, ブドウ糖を分解する細菌は黄色いコロニーを形成します。質問者のように, 55℃で48時間培養後に白いコロニーを形成した微生物を確認した時には, ブドウ糖を分解しない微生物の可能性があります。Bacillus coagulans, Bacillus stearothermophilus, Bacillus brevisなどは55℃で黄色いコロニーを形成します。しかし, Bacillus schlegeliiは55℃で発育しますがブドウ糖を分解しません。判定方法としては, 55℃で48時間培養後に出現したコロニー数をすべて数えて耐熱生菌数として下さい。そこに, 黄色いコロニー数や白色コロニー数なども情報として付け加えれば, 品質管理として有効なデータになると思います。

(日水製薬・小高 秀正)
【質問者からのお礼】
 丁寧なご回答して頂きまして大変有難うございます。今後はコロニーの色についても記録に残そうと思います。

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