08/12/11
■ 福祉施設での梅毒患者の取り扱い
【質問】
 お世話になります。福祉施設における梅毒患者の入浴介助で, 感染防止の為の策はありますか???

 また, 梅毒の感染は進行度合いで共同生活に影響するのでしょうか??? 例えば, 共同トイレや共同入浴など・・・。

 また, 梅毒患者の消毒はどの程度必要なのでしょうか??? 病気の進行状況で消毒はしなくてもよい時期はあるのでしょうか???

 さらに, 梅毒は抵抗力の弱った高齢者に感染しやすいのでしょうか???

 質問ばかりですみませんが, ネットで調べても漠然とした答えが多く質問させていただきました。よろしくお願いします。

【回答】
 梅毒は性感染症で, ほとんどは性交渉による感染です (他には母子感染があります)。感染後2年を経ると感染性が低下し, 4年以降は性交渉でも通常は感染しないとされています。他の感染経路はまれですが, 感染初期の皮膚病変や口腔内等の粘膜病変, 急性期患者の血液の輸血は感染源になり得ます。上記以外の梅毒血清反応陽性者については感染源として恐れる必要はなく, 福祉施設においても, 入浴, 消毒など, 他の人と同じでかまいません。

(虎の門病院・米山 彰子)


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