■ 普通寒天培地が緑色に | |||
【質問】
いつも参考にさせていただいております。 工場内の拭き取り検査を行った結果, 標準寒天培地が緑色に変色しました。35℃で48時間培養したものです。出てきているコロニーも通常と違って大きめの広がったものになっていました。これ以上の詳しい検査が出来ない為,
何の菌なのか特定が出来ず困っています。写真からだけで申し訳ないのですが,
何の菌なのか分かりますでしょうか??? 培地の臭いを嗅ぐと“甘い香り”がします。宜しくお願いします。
写真のプレートに示されたような水溶性緑色色素を産生し, コロニー周縁が広がる, また特別な臭気を発生するといった特徴からは, 緑膿菌 (Pseudomonas aeruginosa) の可能性が高いと考えます。Pseudomonas aeruginosaは環境中 (土壌, 水, 下水など) に広く分布していますので, 拭き取り検査で検出されることも珍しいことではないと考えられます。なお, ご存知かとは思いますが, 一般的にPseudomonas aeruginosaはバイオセーフティレベル2に該当します。 (テクノスルガ・ラボ・立里 臨)
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