09/05/01
■ 微生物限度試験のタイム・スケジュール
【質問】
 初めまして。この度, 微生物限度試験の業務に携わることになった者です。早速ではございますが, 標記の件につきましてご教授いただきたいことがあり, メールさせていただきました。

 日局第一追補 特定微生物試験の試験法の適合性での培養時間は「規定された最短培養時間で行う」とされております。これに従い試験を実施しますと, 例えば大腸菌の場合:
SCDBでの培養 (午後5時)
     ↓
MACBでの培養 (午前11時)
     ↓
MACAでの培養 (午前11時)
     ↓
    判 定 (午前5時)

のようになります。しかしこれでは判定時間が深夜〜早朝になってしまいます。そこで, SCDBでの培養 (午後5時) → MACBでの培養 (午前11時) → 約10℃の冷蔵庫で5時間保管 → MACAでの培養 (午後4時) → 判定 (午前10時)のように, 途中に低温保管することで, 培養していない時間を作り, 時間を調整して実施するのはどうかと考えておりますが, 何か問題がありますでしょうか???。この点, 事前に確認しておかなければならないこと等ございましたら, ご教授いただけないでしょうか。また, 他に良い方法がありましたら, ご教示いただけると幸いです。

【回答】
 仮に培養開始を月曜日として考えます。SCDBでの培養 (月曜の午後5時) で, 18_24時間後 (火曜の午前11時_午後5時の間)に, MACBへ接種して24_48時間後 (水曜の午前11時_午後5時から木曜の午前11時_午後5時) にMACAへ接種して18_24時間後 (水曜に接種したならば木曜の午後に, 木曜に接種したならば金曜の午前または午後に) 判定したらいかがでしょうか。培養時間に幅を持たせているのは, 微生物の置かれている環境が必ずしも同じでないことや, 毎日の実務作業で無理を生じさせないためと考えます。

(日水製薬・小高 秀正)


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