■ 肺結核疑いの患者の隔離 | |
【質問】
結核病棟を有する公的病院に勤務する内科医です。 先日, 結核病棟のないA病院に入院している患者様の喀痰塗抹で GF (ガフキー) 1号であったとの連絡を受けました。A病院では個室で隔離扱いにしていました (N95マスクも喀痰の結果が出てからスタッフが使用)。従って,「喀痰の結核菌のDNA (PCR) 検査を提出し, もし陽性なら当院に搬送しますので, さしあたりA病院での隔離継続でお願いします」と答えさせていただきました (非結核性抗酸菌の場合もあるため)。ところが保健所より, “結核擬似患者の隔離は法律が改正されて一般病院ではできなくなった”ので, 結核と判明していなくても結核病棟のある病院に搬送しなければならなくなったから, すぐ当院に入院させるように連絡がありました。肺結核疑い患者の隔離は一般病棟ではできないように法律改正されたのでしょうか??? ご教示下さい。 【回答】
保健所の指示は, このようなA病院および質問者の先生の判断を十分理解せずに出されたものではないでしょうか。 (虎の門病院・米山 彰子)
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