07/02/02
■ B型肝炎ワクチン接種後の針刺し事故
【質問】
 B型肝炎ワクチンを接種し, その後抗体 (+) となった人が針刺し事故を起こした場合, 針刺し事故後のワクチン接種は必要ないのですか??? そういった人がB型肝炎ウイルスに感染する確率はどのくらいですか???

【回答】
 HBs抗体陽性者が針刺し事故を起こした場合, 事故後のワクチン接種の必要はありません。ワクチン接種者における針刺し事故による感染率に関する報告はありませんが, 抗体価が低い性感染症のハイリスク者では一過性の感染があることが報告されています。確率としては0 (ゼロ) ではありませんが極めて低いのではないかと思われます。

 ワクチンによる抗体価は徐々に低下し, 陰性になる場合がありますので, 定期的にHBs抗体を測定し, 陰性になった場合にはワクチンの追加接種をお勧めします。

(アボットジャパン・中島 俊彦)


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