■海外と日本の大腸菌群検査法について | |
【質問】
●●株式会社の■■と申します。海外と日本の大腸菌群検査方法について以下の通りご質問をいたします。お忙しいところ誠に恐縮でございますが, 何卒宜しくお願いいたします。 (当該質問に至った背景)
〔質問1〕
〔質問2〕
海外メーカーに「食品衛生検査指針」で指定された方法 (ブイヨン培地による方法) で検査することを指示するにあたっても, この文化と歴史の違いを充分に知っておくことは極めて重要であると考え, 質問させていただきました。 【回答】
〔回答2〕食品の大腸菌群検査の方法に関して, 日本の歴史的背景が記載されている参考書として適当なものが思い浮かびません。しかし, 水に関する大腸菌群の検査方法については, 社団法人 日本水道協会発行の上水試験法解説編 (2001年版) に記載されていて大変参考になります。また, 直接, 大腸菌群の検査についてではありませんが, 1973年版の「食品衛生検査指針」の冒頭に“発刊にあたって”という内容で, 編集委員会委員長 (川城巌氏) の内容を抜粋しますと: 食品衛生検査指針の最近版は昭和38年1月に発刊された。本書は急速に進展する科学技術の世界において約10年間放置されてきたことになる。アメリカのAssociation of Official Analytical Chemistsから5年ごとに改訂版が発行されている国際的に有名なOfficial Methods of Analysisの第1版は1920年に出されたというから、この書はすでに50年以上連綿と版を重ね、しかも常にUP-TO-DATEな内容であるための努力は現在も絶えず継続されている。われわれはこの事実を見るにつけ、われわれの指針に対する態度を深く反省しなければならない。本書は、統一された検査術式によって、確実な科学的データを把握でき、これに基づいて適切な行政措置も行われるし、また、食品業界も本書を活用すれば、正しい良い製品を消費者に提供できるという自信がおのずから生まれる結果となり、このような両面が相まってこそ食品衛生の完璧が期待できるものと筆者は確信する。 現在, AOACは120年を越して活動を継続していて, この会員になればHPでいろいろな検査法を検索できます。BAM法もAOACで評価されたものです。下記の情報も参考にしてください。
(日水製薬・小高 秀正) 【質問者からのお礼】
引き続き微生物検査について勉強する所存でおりますので, 今後とも宜しく願いいたします。
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