■ “頸部リンパ節結核”について | |
【質問】
はじめまして。いつも勉強させていただいております。基本的な質問で申し訳ありません。 ・結核性頸部リンパ節炎 (自壊している) は周囲への感染源になるのでしょうか???
自壊した頸部リンパ節炎ですが, 病理にて乾酪壊死, 類上皮細胞, ラ型巨細胞を認めるもチール・ニールゼン抗酸菌染色は陰性, 培養も陰性, ツ反陰性, QFT(クォンティフェロン)は陽性でした。結核を疑うのですが・・・このような場合, どのような対応をされますでしょうか。 どうぞよろしくお願いいたします。 【回答】
頚部リンパ節結核でも, 抗酸菌染色「陰性」, 培養「陰性」の場合はありますので, 乾酪壊死, 類上皮細胞, ランゲルハンス型巨細胞を認め, 病理学的には“結核”を強く示唆する, かつQFTが「陽性」であれば, 頚部リンパ節結核として治療を開始するのが普通だと思います。そのような場合, PCR検査が役に立つ場合もあります。 (虎の門病院・米山 彰子) |