09/06/08
■ 結核菌の検査とエアロゾル
【質問】
 検体処理時に関する結核菌の飛沫やエアロゾル発生について教えて下さい。

 胸水や肺胞洗浄液の検査をする際での検体処理操作時に結核菌の飛沫やエアロゾルは発生するのでしょうか??? これらの検体は遠心後, 沈渣をストリッヒし, 乾燥固定ギムザ標本を作製しています。沈渣をスライドガラスに滴下するときや, 標本を乾かしているときにエアロゾルは発生しないのでしょうか???

 検体提出時には臨床的に結核の疑いがなく, ギムザ染色標本を作製した後にガフキー5号, ダイレクトTB陽性であったという件が数件ありました。これらの検体は開放状態で検体処理をし, 安全キャビネットは使用していませんでした。恥ずかしいことで大変申し訳ありませんが, よろしくお願いいたします。

【回答】
 遠心し, ピペットで沈渣を採取するといった操作で確実にエアロゾルは発生しています。エアロゾルは空気と液体を混和する際に特に容易に発生すると考えてください。結核菌検査で考えられるアエロゾル発生の具体的操作を下記の表に紹介しています。


(院内感染の予防. モダンメディア41: 10-20, 1995より引用)

(琉球大学・山根 誠久)
【質問者からのお礼】
 ありがとうございます。検体の取り扱いについて, 検査室で検討をしていきたいと思います。
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