■ 血液培養でのグラム染色 | |
【質問】
当院はDPCでない通常の保険診療をしている小規模病院 (68床) ですが, 感染性心内膜炎および敗血症疑いの患者に血液培養を施行し, グラム染色を実施したところ, グラム染色が査定され, 初めて減点されました。 これまでも重要と考え, 提出していたのですが, 事務方からいわゆる「青本」には,「血液培養時の細菌顕微鏡検査は原則算定できない」「マラリア, アメーバ赤痢等の疾患で必要不可欠な場合は別途算定」となっているところを示され驚きました。これまでも血液培養でグラム染色陽性検体では速やかに治療を適正化していたつもりです。感染性心内膜炎疑いでグラム染色が血液培養検体でできないなんて信じられず, 再審請求を行う予定ですが, どうして保険診療でそのようになっているのでしょうか。それとも血液培養検体でグラム染色を行うこと自体間違っているのでしょうか。よろしくお願いいたします。 【回答】
回答者の施設では保険請求はしていません。考えられることは, 他の検体では, 提出時に直ちに検体を塗抹してグラム染色を行いますが, 血液培養検査においては, 培養陽性が疑われる時や1週間後 (培養を完了した時) に行うので, “培養操作の一部”を構成するとの解釈ではないかと思われます。 (愛媛大学・村瀬 光春)
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