■ 血液培養用採血シリンジでの空気抜き | |
【質問】
大学病院で勤務している看護師です。血液培養について質問させてください。 血液を医師が採取する際にシリンジ内に空気が混入してしまうことがあります。嫌気性ボトルに分注する時は針先を真下に向けて混注すれば空気の混入は最小で済みますが, スタッフによってはシリンジ内の空気を抜く操作をしてからボトルに混注することもあるようです。しかしシリンジ内の空気を抜く操作をする際に, 採取した血液を更に空気に触れさせてしまうことや, 針先に血液を垂らすかもしれないとの理由でコンタミネーションの可能性が高まるという別意見もありました。大切なことは, 採取した検体を速やかにボトルに分注すること, 嫌気性ボトルには出来るだけ空気をいれないようにすることだと思うのですが, 方法としてはシリンジ内の空気を抜く抜かないの作業はどちらでも良いのでしょうか??? お忙しいところすみません。よろしくお願いします。 【回答】
なお, (偏性) 嫌気性菌の分離率が近年, 極端に減少していることから, 盲目的に嫌気培養ボトルを使うのは無駄であるという議論があることも知ってください。 〔文献〕
(琉球大学・山根 誠久) |