■“多剤耐性緑膿菌 (MDRP)”患者の使用した浴槽やシャワー | |
【質問】
はじめまして。●●県の救急センター看護師の■■と申します。いつも参考にさせていただき, ありがとうございます。今回は一つ質問があってメールをさせていただきました。 当センターでは熱傷患者の治療を行っていますが, 入院期間が長くなる患者の創から“多剤耐性緑膿菌 (MDRP)”が検出されることが認められるようになってしまいました。MDRPの検出される患者が入浴やシャワーを実施した場合, 浴槽やシャワーに使用した器械の消毒はどのようにするのが最善なのでしょうか??? 現在は, 浴槽 (ステンレス) は0.1%次亜塩素酸ナトリウム液に浸漬して1時間したら水を抜き, 乾燥を図るようにしています。また, シャワーの場合はシャワートロリを洗浄した後, 水滴をふき取り, アルコール噴霧を実施しています。もちろん, 本人だけが使用するように配慮はしています。 他の患者に感染させないためにも, ぜひご指導をお願いいたします。よろしくお願いいたします。 【回答】
なお, 回答者の施設ではMDRP検出の有無に拘わらず, 熱傷患者へはディスポ・シーツを敷いて行い, 終了後にマットの洗浄を行い, 高温のお湯で流します。患者専用にする必要はなく, MRSAへの対応時と同様に, 当該患者を最後に入浴させるようにしてはいかがでしょうか。 (愛媛大学・中野 夏代)
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