09/12/24
■ 無加熱摂取冷凍食品の大腸菌群検査
【質問】
 こんにちは!いつも拝見して, 勉強させていただいております。私は, 野菜の冷凍食品を製造している食品工場で品質管理の業務を行っている●●と申します。よろしくお願いします。とても初歩的な質問で恐縮なのですが, 質問させていただきたいのは, 大腸菌群の検査方法についてです。

 検査方法について,『食品衛生検査指針』に基づいて行っておりますが, 588頁・微生物試験法に係る告示・通知の18) 無加熱摂取冷凍食品の細菌数 (生菌数) 測定法および大腸菌群試験法の中で,『無加熱摂取冷凍食品は細菌数が検体1 gにつき、100,000以下で, かつ大腸菌群が陰性』とあります。しかし, 試料の調製の中では,『(検体25 g+希釈液225 g) の混濁液をさらに (10 ml+希釈液90 ml)を試料原液とする』とあります。つまり, 試料原液をデスオキシコーレイト培地で陽性・陰性の判定をすると, 検体0.01 g/mLでの反応になって, 条件の『無加熱摂取冷凍食品は細菌数が検体1 gにつき, 100,000以下で, かつ大腸菌群が陰性』と矛盾するのでないか??? ということです。検体1 g中か??? それとも検体0.01 g中か??? ではだいぶ条件が変わり, 衛生評価をどう判断すればいいのかとても困っています。お忙しいとは思いますが, ご回答をお願いします。

【回答】
 回答者も不明でしたので厚生労働省基準審査課へ電話して確認しました。その結果,『無加熱摂取冷凍食品は細菌数が検体1 gにつき、100,000以下で, かつ大腸菌群が陰性』の中の『かつ』は『細菌数が検体1 gにつき、』にかからないということです。『大腸菌群が陰性』は記載されている試料の調製方法に従って検査した場合ですから, 単純に計算しますと質問者が記載している通り『検体0.01 g/mL』での試験結果ということになります。

(日水製薬・小高 秀正)


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