09/04/02
日本薬局方第15 改正第一追補の微生物限度試験について
【質問】
 こんにちは。今回初めて質問させていただきます。●●社の品質管理をしている■■と申します。現在, 日本薬局方第15改正第一追補記載の微生物限度試験の培地性能試験を自社で行っているのですが, サルモネラと胆汁酸抵抗性グラム陰性菌の試験でS. aureusが選択される筈なのですが, その後のXLD寒天培地およびバイオレット・レッド・胆汁酸・ブドウ糖寒天培地に植菌すると, どうしてもコロニーが検出されてしまいます。ここで質問です。

 S. aureusは検出されてしまうものなのでしょうか??? 選択培地で培養した菌なので, XLDやバイオレットに植菌したら検出されないと思うのですが・・・。検出されないのであれば, 選択培地でS. aureusが選択されない原因はわかりますでしょうか??? 薬局方記載の方法に従って試験していると思うのですが・・・。

 質問がわかり辛くてすみません。ご意見をいただければ幸いです。よろしくお願い致します。

【回答】
 はっきりとした理由は分かりませんが, 推測で回答します。(1) 接種菌数が多い (日本薬局方によると100 colony forming units; CFUの接種), 接種方法が不適切 (寒天平板からコロニーを直接接種など), グラム陰性菌によるコンタミネーション (元の菌株をグラム染色で確認してください) などが考えられます。

(日水製薬・小高 秀正)


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