■ ノロウイルス検体の保存方法 | |
【質問】
いつも丁寧な回答ありがとうございます。この夏, 施設でノロウイルスが蔓延してしまいましたが, 暑さの折, 検体の保存方法に苦慮しています。 基本的には, 速やかに提出してくださいとは言っているのですが, 深夜に検体が採取されることもあり, “冷凍保存”してもらうことを推奨しています。しかし, 検体保存用の冷凍庫が各所に在る訳でもなく, 細菌検査室の冷凍庫にとお願いしたところ, 師長を夜中に叩き起こすのですか???(鍵の扱いは責任者と決められている) と言われ, 困惑してしまいました。実際, 空気感染した事例が多々報告されていることですし, 空気中で長く生存できるのなら, そんなに“冷凍保存”にこだわらならなくてもよいのでは, とも考えてしまいます。 (1) 検体中のノロウイルスは, どの様な環境 (温度・湿度など) で, どの位死滅するのでしょうか??? (2) また, 死滅したウィルスが変質・融解などを起こし, 検査結果に影響することはないのでしょうか??? 検体の保存方法について, より良い方法を教えて下さい。 検査は, 感度があまり良くないのですが, デンカ生研のイムノクロマト法によって行っています。保険の適用がない為, コスト面を考えると, 外注に出してEIA・PCR検査することが困難です。よろしくお願いします。 【回答】
(2) 検体凍結保存の必要性
(デンカ生研・青木 智) |