■ R2A培地の培地性能試験 | |
【質問】
いつも「質問箱」を大変参考にさせていただいております。私は●● (株)の■■と申します。医薬品製造メーカーに勤務しており, 品質管理業務を担当しております。この度は, “R2A培地性能試験”について質問させていただきたく, メール致しました。 現在, 性能試験実施に向けて検討中なのですが,「飢餓状態」の方法に困惑しております。弊社での実施手順は以下の通りです: (1) 凍結菌 (Pseudomonas fluorescens) を復元 (2) McFarland標準液No.1を調製し, この濁度を目安に滅菌精製水へ菌を分散(およそ10^8 cfu/mL) 斜面培地に復元した菌を, ディスポループで釣菌し, 滅菌精製水3 mLへ分散 しています。 (3) さらに100倍希釈し, およそ10^6 cfu/mLとして, 22℃で3日間保存 (菌液としては5 mLをPPチューブにて保存) (4) 飢餓後, R2A培地へ接種し, 生菌数を測定 分散時および飢餓後の生菌数は, R2A寒天培地にて混釈培養法で確認しております。培養条件は32℃, 5〜7日です。ちなみに, Methylobacterium extorquensについてはまだ検討したことはありません。 気になっている点は, “飢餓前の分散時の生菌数と飢餓後の生菌数 (性能試験) にあまり変化がない”という点です。文献や図書などでは, 飢餓後では菌数が減少するという表記やデータが記載してありますが, 弊社の試験ではほぼ変わらないか, 減少が見られたとして7割程度です。これはきちんと飢餓状態になっていないと考えるべきでしょうか??? 飢餓状態というものが,「滅菌水への分散」という操作そのものでよいのか, 菌数が減少するような状況であるべきなのか, どういった状態を指すのでしょうか??? 是非, ご教授いただければと思います。宜しくお願い致します。 【回答】
(日水製薬・小高 秀正)
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