■“ペニシリン耐性肺炎球菌”とMEPM (メロペネム) | |
【質問】
●●市立病院内科・感染症科医師の■■と申します。いつも先生方の回答で勉強させていただいております。 肺炎球菌が検出され, ペニシリンのMIC≧2.0μg/ml を示し, “ペニシリン耐性肺炎球菌”と判定された場合には, MEPMの感受性は「R (耐性)」と報告することになっているとのこと (CLSIの基準??? 検査技師さんより聞きました) ですが, この理由について教えてください。 サンフォード・ガイドを見ますと, おそらく肺炎などではPRSPでもMEPMを十分量投与すれば効果があるような文面ですが, 髄膜炎などでは2 gramを8時間毎に投与しても十分な濃度が得られないということなのでしょうか??? もちろんPRSPの場合にはCTRX、IPM/CSのほうがMEPMより効果的であるとは思いますが・・・ また, このような疑問 (CLSIの基準の根拠) について調べる場合にはどんな情報元 (参考書) にあたると近道であるのか教えていただければと存じます。誠にお手数ですがお願いいたします。 【回答】
CLSIの基準の根拠となるエビデンスは, 残念ながらCLSIからは明示されていません。 (虎の門病院・米山 彰子)
【質問者の指摘について】
<判定上の注意>
MPIディスクで“R”とする判定基準の記載はなく, この度の【質問者からのお礼】にある「KBディスクのMPIで“R”と判定された場合に, MEPMを“R”と読みかえる」という内容も記載していません。誤解の発生した原因としては, MPIディスクで≦19 mmとなった場合, MICで測定せず自動的に“R”と判定されているのかもしれません。 (栄研化学・竹下 康之)
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