08/02/05
■ ペトリフィルムを用いた大腸菌群試験
【質問】
 いつもお世話になっています。包装資材商社で品質保証を担当している●●と申します。現在, 取引先で食品の充填加工をお願いしており, 大腸菌群検査を外部検査機関にて依頼しています。大腸菌群の規格として, 「陰性」を設定しているのですが, 外部検査機関ではペトリフィルムを用いての試験の為, 報告書には『陰性 (10 cfu/g) 以下』と記載されています。10倍希釈したものを1 ml撒くので, 理由は分かるのですが この結果を『大腸菌群陰性』と言うことは可能なのでしょうか???

また, 食品衛生法で大腸菌群「陰性」となっている食品を検査する際に, ペトリフィルムを用いて検査し, その結果を用いて大腸菌群「陰性」と判断しても可能でしょうか??? 教えていただけないでしょうか。宜しくお願い致します。

【回答】
 外部検査機関の報告書にはペトリフィルムを用いたことが考慮されているため『陰性 (10 cfu/g) 以下』と記載していると考えることができます。「この結果を『大腸菌群陰性』と言うことは可能なのでしょうか」という質問は、質問者の会社と取引先との問題で、両会社で決めることだと考えます。得られた結果は自主検査記録として残す方がよいでしょう。食品衛生法には、「デソキシコレート寒天培地で培養し、暗赤色の集落を認めたものは推定試験陽性とし、該当しないものは推定試験陰性とする。」と記載されています。一般的に陽性、陰性という判断は、液体培地で増菌培養したのち、標的微生物を検査した時に用います。

(日水製薬・小高 秀正)


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