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【質問】
お世話になります。ハンドルネーム「迷える老羊」です。貴ホームページを見て質問メールを書きました。宜しくお願いいたします。
黄色ブドウ球菌の生育範囲は「pHが4〜10」 (大腸菌は6〜8)であると, ものの本に書いてありました。「pHが〜12」の場合,
(繁殖しないことは分かりますが) どうなるのでしょうか??? 具体的には, [死滅するor増殖はしないが耐える]とかです。
【回答】
結論から言いますと“死滅する”ようです。実際に, pH 12に調整した食塩水に黄色ブドウ球菌の浮遊液を作成し,
一定時間室温においてから培養すると・・・直後の0時間では培地一面に旺盛に発育していた黄色ブドウ球菌が(写真1),
pH 12に24時間0置くとごく少数しか菌集落の形成がなく(写真2) , 48時間置くとほとんど発育してきませんでした(写真3)。pH
12に置くと生きた菌数が減少していくことから, 最終的に“死滅していく”と考えられます。
(pH 12調整直後)
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(pH 12に24時間)
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(pH12に48時間)
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(琉球大学・木佐貫 京子)
【質問者からのお礼】
お世話になります。思わぬ回答を頂きまして, 大変嬉しく・有難く感じております。心底より御礼申し上げます。実験までして頂いたとは誠に恐れ入ります。完全に納得することが出来ました。先ずは御礼まで。
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