■クオンティフェロン (QFT) 検査で陰性対照の値が異常に高くなる | |
【質問】
いつもお世話になります。今回も結核の感染診断法であるQFT検査についての質問です。 QFT検査で, ときとして“陰性コントロールの値が異常に高くなる”ことがあります (通常0.03くらいが, 1以上など)。今回, 陰性コントロールが陽性コントロールと同じくらい高い値 (15以上) になり, 結果の解釈に困っています。 (1) QFTの使用指針によると, 諸種のウイルス感染症, リウマチ, SLEなどで陰性コントロールが高くなるそうですが, どれくらい高くなるものなのでしょうか??? (2) また, いわゆる風邪 (インフルエンザ, アデノなどの感染症) で陰性コントロールが高くなることはあるでしょうか??? (3) 感染症の場合, 回復を待って再測定すれば正確な診断ができるでしょうか??? ご教示をお願いします。 【回答】
(2) 理論的には, (1)の場合と同様と考えられますが, これまでにインフルエンザ患者に使用して測定されたまとまった資料はありません。 (3) 感染症が回復した直後では, まだ体内にIFN-γが残っている可能性がありますが, 治癒後IFN-γの産生が行われなくなれば次第に体内から消失すると考えられます。この消失する時期については, 産生されていたIFN-γ量や疾患の重症度およびその回復経過により変動すると思われます。 (日本ビーシージー製造・山崎 文子)
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