07/03/26
■ サルモネラ検査について
【質問】
 惣菜メーカーの品質管理をしております。サルモネラの検査方法について教えていただければと思います。

 現在, 私の検査室では, 増菌法でラパポート培地 (栄研器材) を使用していますが, 2004年版「食品衛生検査指針」では, “ラパポート・バシリアディス培地”の記載になっています。ラパポート・バシリアディス培地の培養温度は42±1℃となっていて, ラパポート培地は37℃ (ボトル記載) となっております。この培地の違いと温度差は, 検査上問題はないのでしょうか???

 また, 日常の検査において, すべての検体でサルモネラ検査は必要なものでしょうか??? 現在は, 肉・卵製品を使用した検体について実施していますが, 芯まで加熱した製品についても, サルモネラ検査をする必要はあるのでしょうか??? 惣菜のような, ありとあらゆる食材を扱うメーカーさんの多くはサルモネラ検査の対象検体はどのようなものなのか知見がありましたら教えていただけると幸いです。

【回答】
 ラパポート・バシリアディス (RV) 培地は, ラパポート培地のマラカイトグリーン量を1/3に減量した培地です。「液卵からのサルモネラ検査法」やISOのサルモネラ検査 (ISO 6579: 2002) に収載されています。これらの検査法では, 前培養の後, 本培地で42℃培養することになっています。また, 食品からの微生物検査標準法検討委員会[http://www.nihs.go.jp/fhm/gironnsurukadai.html]ではサルモネラの検査法が検討されており, 作業部会案でも本培地が収載されています。サルモネラ検査の対象は, 食品衛生法で規格基準が定められている食品またはその原材料, 特に非加熱なものが対象と聞いています。

(栄研器材・柳沼 健史)

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