09/04/16
■ 生鮮品の保存試験
【質問】
 小売業で消費期限の設定の見直しを現在行っております。そこで, 鮮魚の切身・丸物, 精肉の挽肉・小間切れ等の加熱後に摂取する生鮮品は規格基準や衛生規範がないため, どのようなことを目安に設定すべきでしょうか???

 通常の加熱品であれば, 生菌・大腸菌群・大腸菌・黄色ブドウ球菌等を検査しておりますが, 丸物であれば海で泳いでいた状態のため, 大腸菌群・大腸菌・腸炎ビブリオが検出されてもおかしくはないと思います。劣化の指標には何を指標にすればよいでしょうか??? また, 菌数はどれくらいを目安にすればよいでしょうか??? よろしくお願いいたします。

【回答】
 質問の内容が正確には理解できない質問なので, “鮮魚”について回答します。冷凍食品の規格基準の中に「生食用冷凍鮮魚介類」の項目があります。質問者は「加熱後に摂取する」と限定していますが, 回答者は「生食用冷凍鮮魚介類」の規格基準を参考にすることを勧めます。すなわち, 細菌数: 100,000/グラム以下 (標準寒天培養法), 大腸菌群: 陰性 (0.01グラム×2中, デソキシコレート法), 腸炎ビブリオ最確数: 100/グラム以下 (アルカリペプトン水, TCBS寒天培地法) です。

(日水製薬・小高 秀正)


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