08/12/05
■「食品衛生検査指針」の真菌検査方法について
【質問】
 香料メーカー勤務の■■と申します。品質保証で微生物検査を担当しております。「食品衛生検査指針」の真菌検査方法についての質問です。

「食品衛生検査指針」の真菌の検査法には以下の記載があります。“試料溶液を必要に応じて10倍、100倍またはそれ以上に希釈し、それを、0.5 ml又は1.0 mlを分離培地上面に均一に塗抹し、培地は各希釈段階ごとに3枚以上使用する”とあります。弊社では3枚のシャーレに0.5 mlずつ塗抹を行なっていたのですが, 塗抹した試料がなかなか乾燥せず, そこで素朴な疑問が生じました。

この書き方によると: 
(1) 3枚以上のシャーレに試料溶液を“0.5 mlずつ”塗抹するとも理解できますし,
(2) 3枚以上のシャーレに試料溶液を“合計0.5 ml”になるように塗抹するとも理解できます。

 どちらが一般的 (正解???) なのでしょうか。大変恐縮ですが, ご教授宜しく願い致します。

【回答】
「0.5 mlまたは1 mlを3枚以上の培地に塗抹する」と解釈してください。通常は, 一枚のシャーレに0.1 mlですから, 0.5 mlの場合は5枚の培地, 1 mlの場合は10枚の培地が必要になります。接種量が多くなればなるほど, 塗抹操作のためにシャーレの蓋を開けている時間が長くなり, それだけ雑菌による汚染の可能性も高くなります。

(日水製薬・小高 秀正)


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