■ 食品原材料中の真菌濃度 | |
【質問】
●●で品質管理を担当している■■と申します。 弊社では◆◆を発酵処理し, その後発酵停止, 乾燥粉末したものを原料として出荷しております。これはクッキーやドリンク (粉末タイプ), タブレットの原料として使われております。品質管理としては, 一般生菌, 大腸菌群, 真菌を測定しておりますが, これまで真菌については規格基準を“0個/gram”としておりました。これは, 原料提供先の内の1社が0個を求めていたためです。そのため, 1個検出されたものも出荷ができない状態のため, 他社については規格基準値の設定の見直しを検討しております。ドリンクなど, 加熱しないものに関しては0個/gramにする必要があるか(???) とも思うのですが, クッキーなどの製造工程で加熱するものに関しても, 厳しくする必要があるのでしょうか??? この点, 「食品衛生法」ではどのようになっているのか気になり, 厚生労働省に問い合わせたところ, 地元の保健所に聞いて下さいとのことでしたので, 保健所に問い合わせしたところ, 自分で調べて下さいとのことでした。そこで, 「食品衛生小六法」を購入して調べてみたのですが, 特に明記されておりませんでした。真菌の基準は0個/gramでないといけないのか (300個/gram以下ではいけないのか), 「食品衛生法」に抵触しないのかどうかがわかりませんので, ご教授の程よろしくお願い致します。 【回答】
近年, 数多くの食品で脱酸素剤が使われていますが, 脱酸素剤は包装中の酸素濃度を低くして, 真菌の増殖力を弱めることに役立っています。また, 一般的に食品メーカーは原料段階から微生物汚染の少ないものを求めるのは常道と思いますが, 厳し過ぎるとかえって原料の入手が困難になり, 最終製品が作れなくなり, 結局会社を存続できなくなります。 (日水製薬・小高 秀正)
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