1 利用目的
本施設は、微生物感染症の研究に欠くことのできない動物実験を行うため実験動物を
飼育し、その動物を用いて安全で正確に感染実験を行うことを目的とする。
2 収容能力
本施設で飼育することのできる動物は下記の通りとする。
動 物 種 | 最 大 収 容 能 力 |
マウス | 12ケージ 60匹 |
ラット | 12ケージ 60匹 |
ウサギ | 8ケージ 8匹 |
モルモット | 8ケージ 40匹 |
3 微生物
感染実験に使用できる微生物の種類は下記の通りとする。
VIRUSCES |
Poxviruses , Myxoviruses, Adenoviruses group , Reoviruses, Papovaviruses , Herpesviruses, Vacuolating viruses of monkeys(SV40)etc, Picornaviruses group , Arboviruses, Tumorviruses , Polyoma of mice
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BACTERIA |
Staphylococci , Streptococci , Shigellae , Salmonellae , Vibrios,Anthrax , Clostridia , Corynebacteria , Mycobacteria , Bordetella , E.coli
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PATHOGENIC FUNGI |
Cryptococcus , Candida , Sporothrix , Dermatophytes
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PARASITES |
Trypanosoma , Trichomonas, Toxoplasma , Helminths
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(1)風邪等感染性疾患に罹患している者は入室してはならない。
(2)感染実験動物室は通常ロックされているので、実験者は基礎研究棟地下1F動物センター入口に
設置してある鍵でロックを解除し入室すること。
(3)実験者は、入室の際に備え付けの飼育室利用記録簿に必要事項を記入すること。
(4)入室の際は、準備室にて着用してきた白衣を実験衣に着替え、上履きを専用スリッパと履き替え、
手指の消毒後、前室へ入室すること。
(5)前室においては、再度実験衣・上履き等の交換を行い、帽子・マスクを着用し、手指の消毒後、
実験室へ入室すること。(必要があれば手袋を着用する)
(6)退室の際は、(3)(4)の逆の方法で行うこと。
(7)見学者及び工事関係者の入退室も上記に準ずることとする。
5 動物の飼育・管理
(1)ケージ・床敷・固形飼料・滅菌給水瓶は、施設職員よって所定の場所に準備してあるものを使用
すること。
(2)ケージの交換(床敷交換)は原則として週2回とし、給水瓶交換は適宜行うこと。
(3)交換後のすべての器具は、オートクレーブにて滅菌すること。
(4)上記の業務は実験者の責任において行うこととする。
6 実験について
(1)病原体の動物への感染・採血・解剖・臓器採取・その他感染動物を取り扱う操作は、実験フード
(クリーンベンチ)内で行うこと。
(2)実験操作に使用する実験器具(注射器・解剖用具等)は、各自準備し消毒滅菌処理を施し
持ち込むこと。
(3)動物の死体は、準備したビニール袋に入れた上、滅菌缶に入れオートクレーブ滅菌を行うこと。
(4)実験器具等その他のものを室外に搬出する場合は、すべてオートクレーブ滅菌した後に準備室から
持ち出すこと。但し、実験上加熱できないもの、採取動物臓器などを持ち帰る場合は、滅菌缶に入れ
周囲を十分に消毒して持ち出すこと。
7 実験終了後の清掃及び排水の消毒
(1)実験終了後は清掃及び消毒を完全に行うこと。また、血痕脱毛片の後始末に十分注意し、次の使用
に支障を来さないよう整理整頓すること。
(2)実験後に生じた塵芥及び動物の死体・臓器・組織等は、オートクレーブ滅菌を行うこと。また、排水の
滅菌は施設職員が行うこととする。
(3)オートクレーブ滅菌後の塵芥は備え付けのゴミ箱に、動物の死体・臓器・組織等は死体保管庫に入れ、
その後の処置を施設職員に委託すること。
(平成5年5月20日第46回研究所教授会及び平成5年6月3日第407回医学部教授会承認)
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